院長インタビュー
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院長インタビュー

難症例の患者さんが遠方からも通って来る「さとう歯科医院」。佐藤達也院長は東京医科歯科大学の大山喬史学長から直接の指導を受け、数々の実績を築いてきた歯科医師だ。治療した患者さんの中には多くの著名人もいるが、院長のスタイルは誰に対してもつねに真摯でフランク。院長の優れた治療技術だけでなく、その人柄に魅せられて通う患者さんも多いのではとお聞きしたところ、「治療後に記念撮影を求められることもありますよ」と、ちょっぴりはにかみながら答えてくださった。「難しい入れ歯」「自然感のある美しい歯並び」についてわかりやすくお話ししてくれた院長。「この歯を治すのは難しいかも」と半ばあきらめている人には、ぜひ一度相談に訪れてもらいたい歯科医院だ。

東京医科歯科大学・大山喬史学長の門下生として研鑽

―まずは先生のプロフィールをお聞かせください。
インプラント以外
東京都立国立高等学校を卒業後、東京医科歯科大学へ進学しました。そして現在、東京医科歯科大学の学長を務める大山喬史教授から直接の指導をいただき、教授診療助手のチームリーダーも務めました。大山学長と僕の縁を取り持ったのはラグビーです。僕は子どもの頃、喘息に悩んでいてしょっちゅう病院に通っていましたが、両親は非常にスパルタ教育でしてね(笑)。発作止めの薬を飲みながらラグビーの練習や試合に出ていました。ラグビーは15歳から始めており、大学に入学したときにも、ラグビー部の顧問の先生に儀礼的な挨拶のつもりで会うことにしました。ところがこの顧問の先生が当時教授だった大山学長。挨拶に行ったつもりが、その後の就職まで決定する出会いになりました。現在、僕はラグビーから遠ざかってますが、気持ちは現役ラガーマンのまま。とにかく熱いです。けれど医療人は人間に対して熱くないとだめだと思います。ハートの熱い人間にしか、この仕事はやり遂げられません。
―先生は小さな頃から歯科医師を目指していたのですか?
父は財務省(旧大蔵省)の役人でした。その反動なのか、僕は自営業に憧れました。当時の僕の頭の中にある自営業と言えば弁護士か医療系。ちなみに僕が入学した当時の国立高校は中学校での成績がオール5が基本。女子はみんなオール5を取っている子ばかりでした。でも男子はちょっぴり4を持っている子もいて、僕も当然のように4を持ってましたね。そうそう、僕が入学したのは国立高校が都立高校として初の甲子園出場を果たした年でした。僕もラグビーに夢中で、厳しかった母や妹が言うには、喘息では死なないから頑張れと(笑)。思えばこの喘息が弁護士ではなく医療系へ進むきっかけだったかもしれません。というのは、当時の僕の喘息には内科系の薬が効かず、医療って何だろう、人間の体ってどうなってるのだろう、どうしてこんな苦しい思いをしなければならないのだろうという疑問が絶えずありました。ですから患者さんの痛みに思いを巡らすことも自然とできるのでしょう。
―こちらには、遠くからも患者さんが来られるそうですね。
インプラント以外
父は財務省(旧大蔵省)の役人でした。その反動なのか、僕は自営業に憧れました。当時の僕の頭の中にある自営業と言えば弁護士か医療系。ちなみに僕が入学した当時の国立高校は中学校での成績がオール5が基本。女子はみんなオール5を取っている子ばかりでした。でも男子はちょっぴり4を持っている子もいて、僕も当然のように4を持ってましたね。そうそう、僕が入学したのは国立高校が都立高校として初の甲子園出場を果たした年でした。僕もラグビーに夢中で、厳しかった母や妹が言うには、喘息では死なないから頑張れと(笑)。思えばこの喘息が弁護士ではなく医療系へ進むきっかけだったかもしれません。というのは、当時の僕の喘息には内科系の薬が効かず、医療って何だろう、人間の体ってどうなってるのだろう、どうしてこんな苦しい思いをしなければならないのだろうという疑問が絶えずありました。ですから患者さんの痛みに思いを巡らすことも自然とできるのでしょう。

「自然感のある歯並び」と「難しい入れ歯」

―「自然感のある美しい歯並び」とはどのような歯でしょうか?
インプラント以外
見え方の一例を端的に言うならば、上の前歯が下唇のラインに沿って見えるととても奇麗に見えます。ちょっとした仕草のときに前歯が見えないと暗い印象になります。また美しい歯並びは、口を閉じていても口元が(口唇が)奇麗です。僕は歯並びの研究で、数え切れないほどの芸能人やモデルの顔写真を見てきました。実際、診療した患者さんの中にはそのような職業の方もおられます。中には「歯が奇麗になったら、私はあの子以上に売れるはず」と思っている方もいましたね。このような職業の方の中には、短期間で治したいがために、入れ歯や差し歯などの粗い治療をデビューのためだけに行う人もかつてはたくさんいました。そのような人はやはり一般の方からも「歯茎の色がおかしいよね」と気付かれるものです。ところが今なお昔と変わらない人気で活躍している女性歌手の場合、短期間の粗い治療は行いませんでした。何年もかけて彼女なりに審美を研究したのでしょうね。今ではとても上質な口元を手に入れておられます。これは一般の方も同じ。自然で美しい歯並びは、自信を付けてくれます。特に女性は自分に自信が持てるようになると、前に進めます。
―「難しい入れ歯」に対応してもらったことで、人生の変わった患者さんもいるのでは?
入れ歯を入れたことで、初めて物を噛んで食べられたという患者さんは枚挙に暇がありません。よい入れ歯に替えたことで顔も変わった方がいます。もちろん気持ちだって大きく変わります。入れ歯を入れたご高齢の女性が、翌週の診察時に髪を鮮やかに染めて来られたこともあります。見た目年齢が一気に10歳は若返りました。別の女性の患者さんは、ある映画女優と同じような前歯を希望され、迎えに来たご主人が「本当に可愛いよ」と惚れ直したり。また、今までは口元を抑えて笑っていた患者さんが、手を離して大きく口を広げて笑えるようになったり。入れ歯の場合、また噛めるようになる喜びが一番大きいと思います。人間にはいろんな欲がありますが、最後まで残るのは食欲です。せっかく温泉に行っても、噛めない物ばかりがテーブルに乗ってはさみしいですからね。リタイア後の人生の黄金期は、美味しい物を食べて満喫したいですからね。
―矯正、審美、入れ歯など、やはり女性の患者さんが多いですか?
インプラント以外
確かに当院には女性の患者さんが多く来られます。矯正や審美を希望される若い女性から、入れ歯の治療のご高齢者まで。女性の場合、いろいろと気を付けなくてはならないこともあります。例えばご高齢の女性の場合、骨粗鬆症の治療を受けている人も増えます。骨粗鬆症で使うお薬の一部に、インプラント治療には注意が必要な物があります。このような注意点についてはホームページでもご紹介しています。ちなみに当院には女性の患者さんだけでなく、女性のスタッフも多いです。当院では保険診療の歯、保険診療以外の歯をわかりやすく比較できる歯の模型を作っていますが、これも女性歯科医師のアイデアから生まれました。社会人経験を経てから、改めて医療の道を志した優秀な女性歯科医師もいます。患者さんも歯科医師も、前向きに前進しているのは女性の方ばかりです。

目指すのは日本一の歯科医院。そんな気概も継承できる場を

―先生のお話しはとてもわかりやすくて、頭の中に入って来やすいです。
インプラント以外
大事なのは一般の患者さんにとっての標準語で話すこと。専門用語で押し切る歯科医師もいるかもしれませんが、それは要らぬ誤解を招く原因です。できるだけ例もわかりやすく説明しています。インプラント治療を羽田空港の拡張工事に例えて、埋め立て地をこのように作ってそこに飛行機がこんな風に着陸できるようにしてなど。治療はコンマ1ミリの世界。間違えることはできません。患者さんの立場になって真剣に向き合うことは大前提です。思えばラグビーがいろんなことを教えてくれたように思います。ラグビーによって恩師とも出会えたし、骨折してでも試合に出るような毎日を繰り返していれば、責任感も忍耐力も身についてきます。もし僕が勉強しかしてこなかったら、きっと我が儘勝手な人間になっていたでしょうね。今はラグビーから離れてしまったせいで、健診の際にはドクターから「もっと体を動かしてください」と注意されています。なので駅ではエスカレーターは使いません。駅の階段の昇降運動が今の僕のエクササイズです。
―先生は若い歯科医師の指導にも力を入れておられますね。
僕は説教がましいことは絶対に言わないことにしています。けれど耳のレーダーは研ぎ澄ませていて、若い先生たちが迷っていると察知したら、彼ら彼女らのプライドを傷つけることのないよう指導しています。誰しもプライドはあります。それを折ったら指導にはなりません。そもそも忠臣蔵の吉良上野介は、おそらく浅野内匠頭を指導したんでしょうね。別に蹴落としたいとか、バカにしてやろうとは思ってなかったかもしれませんよ。ところがその指導の仕方がまずかった。指導者にはいろんなタイプがいて、指導方法もそれぞれでしょうが、やはり気持ちが通っていることが大事だと思います。
―先生の今後の展望をお聞かせください。
インプラント以外
歯科医院としては、もちろん日本一の歯科医院を目指すべきでしょう。今後の歯科医療全般の在り方についても考えを巡らせています。例えばの話ですが、外資系生保の中には大きなビルのワンフロアを借りていても、そこで働く人は皆個人事業主というところが多いです。一人ひとりの歯科医師がそれぞれに診療所や受付などを持とうとすると、やはりそれなりの費用も必要です。でも歯科医師もこの例えのような働き方ができれば、そこは素晴らしい交流の場にもなり、学びの場にもなるのではないかと。また保険診療・保険外診療の枠組みの見直しなども、今後の歯科医療のテーマになると思っています。そして僕は今後も歯科医師を続けていくことが最大の夢。生涯現役でありたいですね。